2019.12.17MEDISO：インタビュー

MEDISOサポーターインタビュー　安藤英広様

こんにちは、MEDISO事務局です。今回は、普段面談を実施していただいている非常勤サポーターにお話しを伺いました。本日は、Andy Pharma Partners 代表　安藤英広　様です。

安藤先生はどのようなキャリアをお持ちでしょうか？

大学で獣医学を学び、卒業後は国内大手製薬企業の薬物動態の研究者としてスタートしました。５年ほど経って、社内公募で、事業開発・海外提携部門へ異動、以降、約35年に渡り、ビジネスディベロプメント業務を担うことになりました。その間、国内製薬企業から、理化学研究所、神戸の再生医療ベンチャー、外資系製薬企業、マザーズ上場ベンチャー企業と環境が変わる中で、一貫してライセンス業務に従事しました。４年前に、独立し、個人で、国内外の製薬・ベンチャーの企業提携の支援事業を始めました。
■ベンチャービジネスとの関わり
ES細胞のベンチャーの立ち上げに当初から参画し、それこそオフィスのレイアウト、各種助成金の申請、事業計画書や資本政策の作成、資金調達などを、一から学びました。それが、今のベンチャー支援という自身の活動に活きています。また、当時、自社で開発した研究用試薬や培地、基本技術などのライセンスや共同研究の提案を目的として、国内外の製薬企業へ積極的にコンタクトし、提携交渉の全般を学ぶことが出来ました。紹介する側と評価する側、両サイドからの観点から、アドバイスをできるのが当方の強みです。
■仕事の成功談
実際のところ、ビジネスの提案は99.9％断られるのが実情です（笑）。大手の製薬企業は年間1,000件もビジネス案件を評価すると言われています。いかにして、その技術や製品を必要としている人、部署、会社に届けるかが大きな課題となります。提携の成功を求めて、企業分析や市場調査をどれだけ密に実施しても、そして、それがいかに素晴らしい研究成果と確信出来ても、うまく進みません。　逆に、ソフトなネットワークで知り合った方とのご縁で提携の話が決まることもありますし、数回、お断りされていた中で、ふとしたタイミングで決まることもあります。

得意とする支援（相談）はありますか？

研究成果やプロジェクトをきちんと開発、販売してくれるパートナー探しにおいて、自分の経験が活かされると思います。この案件は、どのような企業に、どのように紹介したら、優れた点が正確に伝わるだろうかと考え、シュミレーションするのが楽しみのひとつであり、ビジネスディベロプメントの支援活動の中での、醍醐味の一つです。

MEDISOの活動はどうでしょうか？

ベンチャー企業を経営されている方に、これまで培った自分の経験や知識をお伝えし、少しでも、前に進むお手伝いが出来て、喜んでもらえる点が、良いと思います。そのため、事前面談の情報から、そのベンチャー企業がど真剣に取り組み、挑戦している課題について、こちらも、四つに組んで、解決策を十分に検討して、面談に臨んでいます。実際、お会いするのは90分という短時間で、真剣勝負です。その中で、出来る限りのアドバイス、応援、支援をしていきたいと思っています。今までの経験をベンチャー企業の方に役立てることができて、非常にやりがいのある国家事業ではないかと考えています。

最後に医療系ベンチャー企業へのメッセージをお願いいたします。

限られた人員や予算と厳しいタイムプレッシャーの中で、あれもこれもと奮闘されているベンチャー企業の方に申し上げたい事として「MEDISOは、駆け込み寺」のようなものであると訴えたいです。ヘルスケア産業の様々な分野で活躍している経験豊かなサポーターが、親身になって、相談に乗ってくれます。どんな課題であっても、ボランティア精神で、それを真正面から受け止め、一緒に悩み、真剣にアドバイスしてくれる、そんな優秀なサポーターがMEDISOに数多くいて、皆さんのお越しをお待ちしています。　どうか、お気軽にMEDISOをご活用ください。