2020.03.18MEDISO:ニュース
MEDISO相談企業が「未来2020」の「GAP GRANT “MIRAI”」を受賞しました
MEDISO相談企業である株式会社iMed Technologies様が、III(トリプルアイ)の主催するインキュベーション・アクセラレーションプログラム「未来2020」において、賞金付きの賞である「GAP GRANT “MIRAI”」を受賞されました。
そこで今回は、iMed Technologies社のCEO 河野様とCOO金子様に、受賞のご感想と、これまでのMEDISOのご活用経験についてお話を伺いました。
iMed Technologies様は、どのような事業を行っているのでしょうか。
(左:COO金子様、右:CEO河野様)
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弊社では、脳梗塞・くも膜下出血に対する脳血管内手術(カテーテル手術)を医師が安心して安全に行えるようにするため、動画解析を活用したリアルタイム手術支援AIを開発しています。
(CEO河野氏は脳神経外科の医師であり、)医師が昼夜・土日を問わず、非常に過酷な労働環境の中で、高度な注意力と繊細な作業が要求される手術を行っている現状に課題を感じていました。そこで弊社は、医師をテクノロジーによって支援するプロダクトを開発することで、医療の安全性をさらに高めること目指し、本製品の開発に取り組んでいます。
今回、未来2020のGAPグラント賞を受賞した感想をお聞かせください。また、今後の意気込みについてもお聞かせください。
未来2020は約半年間のアクセラレーションプログラムで、色々と学ばさせて頂き、支援も受けさせて頂きました。最終的にGAP GRANT “MIRAI”を受賞することができて大変嬉しく思います。特に賞金200万円を得られたことは、弊社にとって非常に大きな意味を持ちます。弊社では資金が必要な課題にも直面しているので、今回の賞金はその課題解決に活用し、今後の事業を前に進めていきたいと思います。
また、未来2020では普段関わりのない医療系以外のベンチャー企業と関わる機会もあり刺激的でした。様々なビジネスモデルのアイデアを知ることもでき、とても良い経験になりました。今回の受賞は、今後様々な企業と協業する機会があれば役に立つと考えています。
iMedTechnologies様が、MEDISOを活用したきっかけは何だったのでしょうか。
きっかけは東大IPC様からの情報提供でした。それまで、MEDISOのことは知りませんでしたが、薬事を中心とした様々な専門家に「無料」で相談できる点に惹かれて相談しようと思いました。ベンチャー企業にとって、「無料」で相談支援を受けられることは非常に魅力的です。
iMedTechnologies様は、今までMEDISO相談を複数回活用されてこられましたが、MEDISOのどのような点が良かったでしょうか。
MEDISO相談を通じて、事業計画の解像度が大きく上がったことが一番の成果です。薬事なら薬事、知財なら知財といったように、それぞれの専門家はいますが、薬事や知財を企業全体の戦略の中で議論できる機会は少ないと思います。MEDISO相談では、常勤サポーターの方を中心に、適切な専門家をご紹介いただき、企業戦略の中で詳細な相談をすることができました。MEDISO内で事前に相談内容の情報共有を徹底されている様子で、2回目以降の相談時にも同じ説明や質疑応答をする必要がなく、効率よく相談を進める事が出来ました。MEDISOという一つの大きな軸のもとで相談を進められる点は、MEDISOを活用する大きな利点だと思います。
また弊社には、医学の専門家とビジネスの専門家は揃っていますが、医療機器開発に欠かせない薬事の専門家はいません。そこをMEDISO相談によって補うことが出来て非常に助かっています。相談するたびに、MEDISOの専門家が新しい視点から課題を見つけ出してくださり、その課題に対する対策を寄り添って考えていただけます。薬事の専門家でない立場からすると、専門家であれば知っていて当たり前の情報を知らないこともあるので、基本的な内容からも助言をもらえることはMEDISOの良い点です。
ただ、ベンチャー企業にとってスピード感は非常に重要ですが、MEDISO相談には少し時間がかかってしまう部分もあるため、今後はよりスピード感のある相談をMEDISOでできるようになることを期待しています。
これからMEDISOを活用するかもしれない、他の医療系ベンチャー企業に向けてメッセージをお願いします。
MEDISOには非常に幅広い分野の専門家がいるため、わからないことがあれば、まずは、MEDISOに気軽に聞くといいと思います。国の事業であるため少し固いイメージがあるかもしれませんが、気軽に相談すれば、必ず適切な専門家が対応してくれます。