2019.11.20MEDISO:レポート
ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット レポート②
(前回記事
(ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット レポート①)の続き)
2019年10月9日から11日にかけて、ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット2019(JHVS)が開催されました。
10月11日にはJHVS セミナーの一プログラム「MEDISO」の講演が行われ、本事業のプログラムマネージャーである八巻からMEDISOの今までの概要と進捗、常勤サポーターの橘様から今までのサポート時の実例、そして、非常勤サポーターの盛島様、重松様、奈良様、内海様からMEDISOの支援の有用性と今後の期待について語っていただきました。
- 三菱総合研究所 科学・安全事業本部 産業イノベーション戦略グループ MEDISOプロジェクトマネージャー 八巻心太郎氏MEDISOの重要な役割である相談業務の概要に始まり、相談件数やその内訳などの概説、そして様々な公的機関との連携や、各地域において地方発ベンチャーの支援を行う出前相談会、ベンチャー企業のシーズと企業側のニーズをマッチングするためのシーズ宝箱の取組等、MEDISOにおける様々な取組みについて報告いたしました。
「MEDISO概要紹介」
図 1 MEDISOプロジェクトマネージャーによる概要紹介
- MEDISO常勤サポーター 橘 正敏 様MEDISOで常勤サポーターとして業務を遂行していただいている橘様には、今までにMEDISOに寄せられた具体的な相談事例とその解決策についてご講演いただきました。ご講演の中で説明なさっていた具体事例は、ニッチな事例に対してサポーターの専門性を生かして解決に導いたような専門性の高い事例だけではなく、「●●分野の法規制を教えてほしい」といったベンチャーを立ち上げようとしている方が陥りやすい事例なども紹介されていました。MEDISOの相談業務はどのようなレベルの質問でも対応しており、門戸を広く開放している、ということが伝わったかと思います。そういったMEDISOの相談業務への満足度の高さもお伝えしました。
「具体的な相談事例とポイント」
図 2 常勤サポーター(橘様)のご講演
- 非常勤サポーターよりコメント非常勤サポーターの中でも何度かMEDISOの相談業務に従事いただいたサポーターの方4名に、MEDISOへの期待や、相談業務における所感、スタートアップへの期待等についてご講演いただきました。
図 3 ご参加いただいた非常勤サポーターの皆様(写真左から、盛島様、重松様、奈良様、内海様)
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Beyond Next Ventures株式会社 盛島 真由 様
MEDISOに対する期待と課題についてご高話いただきました。企業に属するサポーターを増やすことで、大企業とベンチャー企業とでの人材交流をすべきだとのご意見を賜りました。また、業界の特色である、医療分野の専門性の高さからくる堅い雰囲気を払拭できるような雰囲気づくりの重要性についてもご教示いただきました。
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カイ・フォスタリング・パートナーズ株式会社 代表取締役 重松 誠 様
ベンチャーを起業しようと考えている方に対するメッセージとして、ベンチャー起業の面白さとその理由についてご講演いただきました。そののちは、ベンチャー創業者のマインドセットやスキルの重要性、分野特異的な倫理感覚について熱く語っていただきました。
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株式会社オルビスプランニング 取締役 奈良 環 様
MEDISOの業務の中で感じられた医療機器系ベンチャー企業の業務動向について語っていただいたのち、スタートアップへのアドバイス・期待として、「夢・理想」と「現実」のバランスの重要性についてご意見をいただきました。また、本分野における情報・経験知の重要性について、課題提起をしていただきました。
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ティア・リサーチ・コンサルティング合同会社 代表 内海 潤 様
「MEDISO相談への取り組み」
米国のスタートアップの失敗理由などのデータについてご説明いただいた後、MEDISO相談で感じられたことやスタートアップへのアドバイス、チームでの相談対応等のMEDISOの強みについてご講演いただきました。
以上が、MEDISO講演になります。今後ともMEDISOをよろしくお願いします。