INTERVIEWMEDISOサポーターインタビュー 片倉 健男 様
2019.11.20
こんにちは、MEDISO事務局です。今回は、普段面談を実施していただいている非常勤サポーターにお話しを伺いました。本日は、日本医療研究開発機構(AMED)再生医療研究課規制科学・臨床研究支援室プログラムオフィサーの片倉健男様です。
![]() |
片倉さん>
医療機器の開発、再生医療の実用化の支援を得意としています |
大学を卒業後、テルモに就職し、医療機器開発をずっとしていました。主には人工臓器の開発で、例えば、中空糸型透析機、埋込型人工血管、人工皮膚などでした。
その後、ヒトの組織を使う研究を進める中で、再生医療との出会いがありました。1990年頃でした。現在の再生医療学会(当時:器官形成研究会)で多くの先生の指導をいただいて、細胞の魅力を覚えました。
さらに、業界団体の仕事もするようになり、再生医療関係の勉強会、研究会を多く開催しました。再生医療製品の規制が整備される際には、業界側の意見を集約する窓口をしていました。
10年前にテルモを退職した後、「先端医療開発特区」(通称スーパー特区、内閣府主導の2008~2012年度事業、研究開発と規制対応等を支援)の事業で、アカデミアのシーズを実用化するための相談対応をしました。その他にも、経産省の事業で中小企業の医療機器開発の相談対応などをしました。
医薬品医療機器等についてはPMDAも相談業務をしていますが、アカデミアと当局ではお互いに、話が通じないことも多く、両者の間に「通訳」が必要ということを痛感しました。
実際にMEDISOサポーターとして活動してみて、いかがでしょう。
MEDISOでは、ベンチャー企業が会社の中では判断できない問題に対し、ヒントになるものを提供しています。大手企業では、社内に知財、薬事対応、臨床開発、販売、原価管理等の専門家が多くいますが、アカデミアやベンチャー企業は体制が手薄です。ぜひ、積極的に相談されることをお勧めします。
MEDISOの良い点は、経歴のしっかりしたサポーターを選んでいて、きちんとした相談ができることです。一般に、相談は、相談対応者の引き出しの多さでしか対応できないものですが、MEDISOでは、情報源を調べて対応しているし、サポーターも多く揃っています。
また、サポーターは、企業OBが多く、実際に同じような開発の苦労を経験しているので、ベンチャー企業の苦労を理解して助言できていると思います。
話題は変わりますが、ご趣味は何でしょうか
ゴルフと旅行が好きです。最近行った旅行先は、秋田の乳頭温泉です。今年行った海外旅行は、ハワイ、ベルリンとプラハです。
![]() |
片倉さん>
アカデミアと当局ではお互いに、話が通じないことも多く、「通訳」が必要です |
医療系のビジネスは、経験していないとわからないことが多く、新規参入の方は大変だと思います。
MEDISOのサポーターは、企業での経験にもとづいて助言をしてくれるので、フランクに相談されると良いと思います。継続的に相談することもできます。
ベンチャーの方には、利益率が高くリスク高い事業にチャレンジしてほしいと思います。国内の大手企業はリスクの高い製品に積極的に取り組まない傾向があります。やりやすいところから入るのでなく、製品化できると大きくて、外資しかやっていないような領域に注目していただきたいと思います。リスクに挑戦し、患者さんが困っているところに提供してほしいと思います。